utmは複数の脅威にまとめて対応することができるシステムであって、個別対応よりもメリットが大きいと考えられるものではありますが、留意点が全くないわけではありません。メリットにばかり目が行くとutmのこのような点に気づかず、結果的に失敗することもあります。一応はデメリットについても理解しておいたほうが良いでしょう。utmは統合型のシステムですので、万が一にでもそこに不具合とか支障を来たすと、全体に影響が及びます。

個別対応の場合、個々のシステムに何か問題が生じても、他とは独立しているのですから影響の範囲は限定されますが、utmのときはそうはいきません。それだけ信頼性のあるベンダーを選ばないと痛い目にあうということです。不具合とか支障とまではいかなくても、もし自分たちに特有の必要性があって、ある一部のシステムのみカスタマイズしたいとか、そのシステムのみは他社製品をぜひ使いたいといった個別要求に応えることもできません。統合型でまとめて管理できるのは基本的にはメリットですが、常にそうとばかりは限らず、痒い所に手が届かないと感じることもあるかもしれないわけです。

また、細かいところかもしれませんが、結局はベンダーにおいて個々の仕組みを統合しているだけに過ぎないとも言えますので、アップデート対応などの点でタイムラグがあると感じられることもあるかもしれません。このようにまとめての管理であるがための留意点もあります。

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