工場を運営しているメーカーの中には、24時間稼働させているのではなく、一般的な会社員と同様に朝から夕方までの営業にしていることも多い傾向にあります。この場合は夜間になると侵入者によって事務所に置いている金庫や電化製品、工場で製造している商品や資材を盗まれてしまう可能性が高まります。被害を受けずにセキュリティ機能を発揮させる方法は、既に定番の防犯カメラの設置と夜間になると自動的に点灯するライト類を導入することで犯罪被害から守ることはできます。ところが犯罪をする人物は最初から防犯カメラが取付けられていることを知りながら犯行に及ぶこともあり、顔を隠す方法で貴重な物品を盗まれてしまうことは少なくはありません。
対処方法はいくつもありますが、まずは侵入経路を防ぐために出入り口になるドアを強化する方法があり、金属製で厚みが5センチ以上のタイプを使い、隙間を作らないように仕上げると、バールでこじ開けようとしても破ることはできません。工場によっては太陽光を取り入れるために窓ガラスを設置していることも多いのですが、窓ガラスに対してもセキュリティを意識しながらリフォームをする方法も推奨できます。例えば窓ガラスを破れば人が侵入できるような窓ガラスにおいては、太めサイズの金属製のフェンスを内側から固定をする方法で侵入経路を断つことが可能になります。既に沢山の窓ガラスが設置されている工場においては、リフォームによってスリットガラスに交換する方法も使えます。
スリットガラスは、横幅を15センチ以下にすることでガラスを割られたとしても人が入り込むことができません。セキュリティを強化するには防犯カメラやセンサーライトは必須になりますが、建物側でガードする方法と組み合わせることで万全にできます。